名前も知らない向こうのキミへ

「遊子…っ」


「おかえり~」


「ちゃんと伝えてきたよっ」


「じゃあ初彼だねっ!!やったじゃーん」


「・・・・ううん。」


私は小さく首を横にふった。


「…わかってたよ!」


「へ?」


「素直に伝えれたのならそれでよかった。」


「…うんっ!!」




さすが遊子様の親友ッッ

そう言って、遊子は強く抱きしめてくれた。



私はその胸の中で
泣きまくった。




・・・・気持ち、本人に伝えたかった。



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