セノビモード
「またぼんやりしていたんですか?」
パタン、とドアを閉めてから保健室の中を見渡すと、ベッドのカーテンは全て開けられていて、他に生徒はいないようだった。
ぐるりと保健室を見た後、声が聞こえた方向に視線を向けると、くすりと笑いながらマグカップを片手に私を見ている名月先生が居た。
「…体育の授業で、顔面レシーブをして、床に倒れました」
名月先生を一瞬瞳でとらえ、すぐに視線をそらした。
…こう言うと、少し恥ずかしいな。