Tolie.




「 ツバサ… 」




一輝がそっと私の体に
触れた。




「 ……ッ! 」




身体中の痣は
私自身も知らない所に
あって、身に覚えのない
一輝が触れた所から
鈍い痛みが私を襲った。




「 ……ごめんな 」




それは、何に対する
言葉だったのか
一輝は私の身体を隠していた布団に手をかけた。




「 ………っ 」




何も身に付けてない私は
布団を剥がされたら
ありのままの姿になる。




分かっていたけど
“嫌だ”と頭は言ったけど



体が、動かなかった。





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