Tolie.





私を見ようとしない
お母さん。




携帯を元の場所に戻して
部屋を出た。
そのままお父さんの部屋に入って
壁についた血を拭いたけど
中々おちなくて、




「 ・・・ッうぅ 」




滲んで広がっていく赤いそれを
見て、涙が止まらなかった。






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