Tolie.
「 それは、優斗さん自身が
聞きたいことなんですか? 」
医者としてでも、
2人の幼馴染としてでもなく、
優斗さん個人の希望なんですか。
私がそう聞くと、優斗さんは
小さく口角を上げた。
「 俺自身だったらどうする? 」
「 ・・・別に、どうもしません。
私の話なんか聞いたって
何の役にも立ちませんよ? 」
落としていた視線を上げて、
今度はまっすぐ優斗さんを見ると
声を出しておかしそうに笑った。