Tolie.
─────────ヴヴヴ・・
体に伝わった振動に
過剰に反応して、
道路脇にバイクを止めて
ポケットから携帯を取り出す。
ディスプレイに映し出された名前は
”優斗”だった。
「 今急いでるから後にして 」
もう一度バイクに跨って
エンジンをかける。
音が聞こえたのか、優斗は
”落ち着け”って笑った。
「 なに 」
「 女の子を捜してるんなら
俺のところにいるよ 」
「 は? 」
予想外の言葉に顔をしかめると
優斗は今のツバサの状態を話してくれた。