Tolie.





「 一輝 」





胸倉を掴んだ俺の手を
軽く弾くと、一瞬”マジ”な
顔をした優斗が今度は俺の
胸倉を掴みあげた。












『 龍一が泣いてるよ 』


「 は? 」


「 その内、分かるよ 」





何で、龍が?





それから隙を見て
何度も聞こうとしたけど
優斗はそれからそのことについて
何も言わなかった。







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