Tolie.
「 お前のその顔、超好き 」
「 ・・・・ドS! 」
「 なんとでも 」
ははっ、と乾いた空気に響く
彼の笑い声に重く圧し掛かっていた
肩の荷がズルリ、と下りて
”言わない”って決めてたのに、
私の口は無意識に動いていた。
「 夢じゃ、ないんだよね? 」
「 ・・・ああ 」
「 幻影でも、なんでもなくて、
本当に本当の、本物の龍一だよね? 」
温かい。
感じる体温にさえ涙が出てきて
低い声に耳の奥をくすぐられて
顎を掴んでいた手を離した龍一は
そのまま私の背中に腕を回した。