ふたりの総長〜恋を知る〜
「凜と慎からも了承を得たわ。ふふっ。明日が楽しみだなぁ~。何作ろうかしら?」



ニコニコと笑いながらはしゃぐさくらさんは、まるで子供のようだった。
そんなさくらさんを優しい眼差しで見つめるのは要さん。
あたしはその光景を羨ましく思った。



あたしもいつか…石山君にあんな優しい眼差しを向けられる日がくるのかな…?



「あっ!凜夏ちゃんの好きな食べ物って何?」


自分の世界に浸っていたため、さくらさんに急に声をかけられ驚いた。



「へっ?…好きな食べ物ですか?」



「うん。」



「そーですねぇ…エビフライですかね。」



「エビフライね。じゃあおっきいエビ買って来ないと!今から行って来よっ。」



「俺も行くよ。どーせ1人じゃ持てない量買うんだろ?」


悪戯に笑う要さんに、



「バレた?」



舌を出してお茶目に笑うさくらさん。



この2人を本当に羨ましく思う。
お互いがお互いを理解し合っているのが、ひしひしと伝わってくる。







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