幸せの向こうに


そして、私達はデートに行く約束をした。



デート当日、
五分前に待ち合わせ場所にいると、
すでに、直也がいた。

「ごめん!遅れた?」
「大丈夫。俺も来た所。じゃあ、行こっか」
「うんっ」


そういうと、直也は私の手を繋いできた。

「えっ?直也?」
「んーどうしたー?」

直也は私がパニックになってるのを
面白そうに見ている。


私も緊張しながら手を握り返すと
直也は指と指を絡めてきた。


大きくてゴヅゴツした手、柑橘系の匂い。

いつも感じていたけれど、凄く近いから
嫌でも緊張する。










< 11 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop