大人的恋愛事情
 
「置いといてくれていい。作ってもらったし、片付けくらいは俺がやるわ」



そんなことを言いながら、片付け出す藤井祥悟は、女がやればいいと思っていたわけでもないようで。



「じゃあ持ってきて。洗うから」



私がそう言うと、諦めたのかテーブルの物をこちらに運びカウンターに置く。



「悪いな」



そんなことを言うのは少し意外だった気がして、思わず笑いながら皿やグラスを洗っていると、カウンターの上に置かれたままだった私の携帯が鳴った。



ビクッと身体が反応した気がして、思わず顔を上げると藤井祥悟もこちらを振り返っていて……。



洗剤が付いた手でどうする事も出来ずにいると、藤井祥悟が箸などを持ってこちらに来た。
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