大人的恋愛事情
藤井祥悟の感度が、なにもされていないはずの私の感度とリンクした時、我慢できない声が漏れた。
「……んぁ……っ」
その声の一瞬後に髪を撫でていた男が、突然腰と手を引いた。
なにかに耐えるように、両手でシンクを握る藤井祥悟の欲情を隠せていない顔を下から見上げさらに身体の熱が上がる。
いつもは余裕の男の、余裕のない顔。
社内一モテる男の、乱れる呼吸。
疑わしいほどスッキリとしたスーツ姿とは違う、ラフで無防備過ぎる姿。
先ほどまでの扱いとは違い、この状況で私を気遣い吐き出さないという理性。
きっと身体を駆け巡る快感と戦っているのだろう男の、隠せていない辛そうな顔は、どこまでも欲情に溢れ、どこまでも男らしく見え、どこまでも色気を醸し出し、どこまでも私の熱を煽る。