大人的恋愛事情
 
ここで初めて同じ目線で相手を見つめることになり。



一瞬ふっと笑った藤井祥悟の手が、頬に触れすくうようなキスが唇を割る。



口内へと侵入する藤井祥悟の熱い舌を、絡め取るのは欲情する私。



頬に触れる手とは反対の手が、ブラウスのボタンを外しだし。



すぐ横には、泡だらけの皿やグラス。



つい先ほどまで、ここで野菜を切っていたのに……。



そんな場所での淫らな行為は、何故か生々しい欲情を煽り焚きつける。



迷うことなく、下着に手をかける藤井祥悟もそれは同じなのかもしれず。



「繭」



「……んっ」



「ゴムが……」



「とってきて」



キスの合間にするやり取りには、羞恥もなにもなく。
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