大人的恋愛事情
「鍋とかいいですよっ、てか藤井さんは?」
やけに藤井祥悟に食いついている美貴ちゃんに視線を向ける。
その肌を見ながら、確かにコラーゲンはまだいいだろうと思いながらも口を開いた。
「でも、今からコラーゲン取っとかないと、そのうち後悔することになるよ?」
「はい?」
「うんうん、私も美貴ちゃんの年齢の時はコラーゲンなんて興味もなかったけど……」
「ちょっとっ! 二人ともなんの話してるんですか?」
そう言う美貴ちゃんを、私と詩織が見て同時に声が出た。
「コラーゲンよ」
そんな私達二人のハモった声に、美貴ちゃんが首を横に振って呆れた声を出す。