大人的恋愛事情
私が立ったままなので、洗うには椅子から立たなければいけない。
「別にいい」
「遠慮すんな」
掛けてあったシャワーを手に取り、軽くそう言いながらお湯を私の肩に掛けて温めようとしてくれる男。
暫くその心地いいお湯に掛かっていると、それが髪を濡らし始める。
「顔上げろよ」
後ろからの低い声を狭いバスルームに響かせながら、藤井祥悟が後ろから私の顎辺りを掴み軽く上を向かせた。
額のギリギリまでシャワーのお湯が掛かると、後ろに流れきらないお湯が額を伝い顔に流れる。