大人的恋愛事情
そして決まって……。
「繭の作るそばが、一番旨い」
そう言われると、作ってあげてもいいかと思えてくる私は、結局はこうして振り回される。
溜息を吐きながらも、寝返りを打ったことにより少し乱れた布団を掛け直す。
「買って来るから、ちゃんと寝ててよ。頭痛いなら薬も見てくるから……」
「ネギ多めな」
「わかった」
「揚げも入れてくれよ」
「わかった」
「繭」
「なに?」
「ごめんな」
何度も謝る圭は、きっと私が許すまで言い続ける。