大人的恋愛事情
 
「藤井さん連絡ないですね……」



昼休みになり、そんなことを言う美貴ちゃんの言葉に、いよいよマズイ状況になったと悟る。



「当然よあんなメール見て、まだ繭をなんて余程の馬鹿でもない限り、あり得ないでしょ」



後ろからの詩織の声にもっともだと思いながらも、重い気分で席を立つ。



そもそも、何でもないなら言い訳もできる。



風邪をひいて熱のあった圭を家に泊めただけなら、それこそどれだけ嘘くさいとしても言い訳のしようもあるけれど……。



「どこ行きます?」



美貴ちゃんも席を立ちながら、お昼に出る用意をして総務を三人で出た。
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