大人的恋愛事情
「だったらどうして村岡と……」
「知らないっ、圭が来たから。風邪をひいて熱があったから、泊めたのよっ! 39度もある人間を帰らせるわけには……」
「風邪?」
そう言って私の言葉を遮る男が、怒りを鎮めるためか、小さく溜息を吐き視線を私から逸らした。
「二日も泊めたのか?」
先ほどからの質問攻めに、うんざりしてくる私の苛立ちが、思わず言わなくてもいいことまで言わせる。
「そうよ? だから? それがなんなのっ。そもそも藤井さんにそんなことを責められなきゃいけないわけ? 私達ってなにかあるわけ?」
「あるだろ」