大人的恋愛事情
「鍵を替えるほどだったんじゃねえのか?」
そう言われても言い訳出来ない私は、やっぱり答えようもなくて、そんな私を追い詰めてくる男が呆れたように溜息と共に呟いた。
「随分馬鹿にされてるよな」
自嘲気味に微かに笑って自分自身に呆れたように呟く藤井祥悟に、思わず返していた。
「馬鹿になんか……」
「だったらなんだ? 家に泊めて鍵を替えて、少しは俺のことなんて思うのは間違いなのか?」
どう考えても藤井祥悟の言う通りだったりする。
こう見えて藤井祥悟のことを、好きだったりしているのだからなにも間違いではない。
「最初は別にしても、先週のあれには少しくらい気持ちがあったと思ってたのは俺だけなのか?」
「あったわよ」