大人的恋愛事情
とはいっても、現実は仕事をするしかない私。
圭との結婚もなんだかここにきて急に遠く思えてきたりして。
簡単に描けていた将来が色褪せ始め、そんなに魅力的に思えないのは何故?
それはどう考えてもそこに藤井祥悟がいないからだったりして。
だからと言って、今さらな私にどうする事も出来ない。
「え? これって……」
そんな美貴ちゃんの隣からの呟きにも反応せずに、何かをフッ切るように仕事に集中しているというのに、それを許さないかのような事態が私を襲う。
「繭さん……社内速報……」
驚くような美貴ちゃんの声にも、ここ最近はどちらとも会っていない私には関係ないだろうし社内速報などまったく興味もない。