大人的恋愛事情
「私にだってまだまだ、女としての魅力があるはずだって、繭見てて思えるようになってきたし」
なんてことを言う詩織は、どこか誇らしげな顔をする。
「だから落ち込んでる場合じゃないんじゃない? 圭にするにしても、藤井さんにするにしても、自信持っていきなさいよ」
そう言われてその通りだと思っていると、横から美貴ちゃんが声を出す。
「言っときますけど、若いからって負けてるみたいに思わないでくださいよっ。そりゃあ繭さんはかっこいいし、素敵ですけど……」
「わかってるわよ」
詩織が美貴ちゃんに諭すように言う。
「だから、年齢よりなにより大事な物があるってことよ」