大人的恋愛事情
 
「私にだってまだまだ、女としての魅力があるはずだって、繭見てて思えるようになってきたし」



なんてことを言う詩織は、どこか誇らしげな顔をする。



「だから落ち込んでる場合じゃないんじゃない? 圭にするにしても、藤井さんにするにしても、自信持っていきなさいよ」



そう言われてその通りだと思っていると、横から美貴ちゃんが声を出す。



「言っときますけど、若いからって負けてるみたいに思わないでくださいよっ。そりゃあ繭さんはかっこいいし、素敵ですけど……」



「わかってるわよ」



詩織が美貴ちゃんに諭すように言う。



「だから、年齢よりなにより大事な物があるってことよ」
< 470 / 630 >

この作品をシェア

pagetop