大人的恋愛事情
 
「そうでもねえか」



「なにそれ?」



「後悔なんかしても、なにも始まらねえよな」



そう言われてその通りだと思った。



もう過ぎ去った過去は変えることは出ないのだから。



それがどんなことでも変えられはしない。



「そうだね」



静かに答えた私の頭を圭が引き寄せ、頬につける。



「ずっと愛してた。それはホントだ」



「うん……」



「だから、自信持て」



「圭……」
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