大人的恋愛事情
違うな、別にベッドがなくてもしようと思えば出来るな。
どうでもいい事を考えながらも、店を出て近くのビジネスホテルへと向かう。
その途中、繭はまったく動揺も見せずにかと言って恥じらうわけでもなく、世間話を続けていて。
ホテルが見えてきたところでふと立ち止まられ、気が変わったのかと嫌な予感に振り返ると、何故か笑ってその横のコンビニを指さした。
「お茶飲みたい」
「は?」
「お茶、緑茶が飲みたい」
僅かに頬を赤く染め、そんなことを立ち止まって訴えてくるその姿が、可愛く見える俺は気が変わったわけではない事にホッとする。
「ホットか?」
「冷たいやつ」
そう言い放ち、ガードレールに腰かける態度は、自分で買うつもりはないらしく、仕方がないのでコンビニに入りお茶を買う。