大人的恋愛事情
 
「この後なにか用事でも?」



「なに突然……、別にないけど」



「じゃあもう少し付き合ってくれよ」



「いいけど、店替えるの?」



首を傾げて聞いてくる繭に、答えるべきかどうするべきか考えて……。



「ホテルでも行かねえ?」



笑ってかわされるか、馬鹿にするなと怒って帰るか、どういう態度に出られるのかわからず身構えていると、俺をジッと見つめ暫く黙りこんでいた女が静かに口を開いた。



「どこの?」



どこって……。



まさかの返答にどう返すか考えていると、俺を見つめたままでゆっくり微笑み、大人の女が余裕の笑みで呟いた。



「どこでも同じか」



それは俺の誘いに乗ったということ。



そうどこでも同じだ、ベッドさえあれば出来る行為。
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