大人的恋愛事情
 
いよいよあの日のことを後悔しながら、私はそのメールを削除した。



できればあの日の出来事も削除したい……。



パソコン前で頭を抱える私に、隣の美貴ちゃんの呑気な声が聞こえた。



「~ってことは、まだ高いのがあるってことですよね?」



「さあね私が食べたのは、お寿司に蟹の天ぷらが付いてたし、吸い物と……」



てか、ホントどうでもいいっ!



どうして答えてんのよ。



気分が悪くなってきた……。



もはや一刻も早く、仕事を定時に終わらせて帰るしかない。



私は周りの好奇の目を無視して仕事に没頭した。
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