大人的恋愛事情
 
それより……。



「やっぱ誘ってんじゃねえかよ」



そんなことを笑っていう藤井祥悟が、向かい合う私を引き寄せキスをしてくれる。



深く熱いキスに、息が上がりその先を待っているというのに、一向に進まない行為に焦れる私はそのシャツに手を伸ばす。



ボタンを一つづつ外すと、やけに締まった身体が現れ、その滑らかな肌に手を滑らせると、呆れて笑う男が声を出す。



「ケーキは?」



「後でいい」



「今しなくてもいいんじゃねえのか?」



「そう?」



「別に後で……」



後でもいいなら、別に今でもいいんじゃないの?
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