大人的恋愛事情
 
一度離されるキスに、私の視線は名残惜しくその唇を追いかける。



そんな私の視線に気づく藤井祥悟の薄く形のいい口角が僅かに上がった。



「明日買い物に行こう」



「……うん」



「何がいいかわからなかったし、プレゼント用意してねえ」



「……うん」



「一緒に買いに行って……」



「ねえ」



「ん?」



「キスして……」



買い物の話しなど今はどうでもいい。
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