大人的恋愛事情
 
なんだってしたい。



藤井祥悟が喜んでくれるなら。



「早く入れて欲しいから……」



呟くようにそう言うと、私を引き寄せて抱きしめた。



「繭」



「なに?」



「俺、マジで幸せかも……」



私の首筋に顔を埋めて低く優しい声で、そんなことを言う男を抱きしめ返した。



きっと私の方が幸せだと思う。



抱き締める身体から香る藤井祥悟の匂い。



ワイシャツの心地いい手触りに誘われるように、背中に手を這わすと程よくつく筋肉の厚み。



その手を滑らせたまま、前へと回し肌蹴たシャツを肩から落とす。
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