大人的恋愛事情
 
「忙しかったの?」



「まあな」



「どうしてここに?」



そう聞くと、森君の後ろ姿から私に視線を向ける藤井祥悟が小さく溜息を吐いた。



「もし帰る頃なら一緒に帰ろうと思って……」



そうなの?



なんだか嬉しい事を言ってくれる男に、気を良くする私は歩みより、その腕に自分の腕を絡めた。



近づいた距離に藤井祥悟の匂いがして、意味不明な幸せが込み上げる。



朝も一緒だったし、昨日も一緒だった。



一昨日も一緒にいてその前も……。
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