大人的恋愛事情
「待て」
「……んっ」
「繭、待て」
揺らす腰を押さえつけ、私の動きを止めてくる男が、耳元で深い吐息を吐き出し。
いいところで止められて不満に思っていると、私を抱きしめる藤井祥悟が低く囁いた。
「やっぱベッド行こう」
「別にここで……」
このままでいいんじゃないの?
そもそも、もう少しで辿りつけそうだったのに……。
抗議の視線を向けようと、抱きしめられる身体を放して藤井祥悟の顔を見ると、そこには強い欲情に耐える男の顔があり。
「繭としてると、マジで限界が早い」
私の腰を強く掴み動かないようにしているのは、どうやらそんな理由らしく。