大人的恋愛事情
 
「待て」



「……んっ」



「繭、待て」



揺らす腰を押さえつけ、私の動きを止めてくる男が、耳元で深い吐息を吐き出し。



いいところで止められて不満に思っていると、私を抱きしめる藤井祥悟が低く囁いた。



「やっぱベッド行こう」



「別にここで……」



このままでいいんじゃないの?



そもそも、もう少しで辿りつけそうだったのに……。



抗議の視線を向けようと、抱きしめられる身体を放して藤井祥悟の顔を見ると、そこには強い欲情に耐える男の顔があり。



「繭としてると、マジで限界が早い」



私の腰を強く掴み動かないようにしているのは、どうやらそんな理由らしく。
< 626 / 630 >

この作品をシェア

pagetop