恋ってよんでもいいですか?
俺とさくらのことから話し始めた。


やっぱりわこちゃんはさくらのことを知っていた。


そして俺が春樹の親友だと言った瞬間、俺の目をまっすぐに見据えたわこちゃんの瞳に涙が溢れたのがわかった。



これほどまでも悲しみの涙を流すわこちゃんを目の当たりにし、もう話したくない、と思う気持ちが痛み続ける胸に広がる。



それでも…わこちゃんと一緒にいる未来を得たいなら話さなければいけないと自分自身に喝を入れる。



泣き崩れるわこちゃんを抱きしめてキスしたい衝動を繋いだ左手におさめ、俺は話しを続けた。
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