恋ってよんでもいいですか？

恋だった

「隼人からわこのこと聞いた時、驚いた」


「…うん」


春樹くんは下を向いたまま両手を握りしめた。



「ゴメンな。


今更謝っても遅いけど」


顰められた春樹くんの顔で、


私のことでどんなに春樹くんが苦しんだのか、


悩んだのか、わかる。



「春樹くん、違う。


あれは、私が悪かったの。


私が春樹くんの弱みにつけこむようなことしたんだと思う。


だから春樹くんも隼人くんも私に悪いとか思わないで。


後悔もいらない。


さくらさんが春樹くんの運命の人で。私が邪魔しようとしただけだから。


今更、春樹くんのところへ図々しく来たりして…


許して欲しいのは私の方で」



私のだんだんと小さくなる言葉に春樹くんが顔を上げて大きく首を横に振った。