そらもも


‥‥おもしろ、‥‥


「‥‥いや‥、全然そんなことないっすよ‥むしろ‥」

「名前は?」

「え、」

「だから、先輩の名前」


なにがそんなに楽しいのか。

少年はキラキラした目であたしに尋ねた。


「‥晴(はる)、です」

「‥‥‥晴先輩。‥了解。晴先輩っすね!これからよろしくお願いします」

「へっ?」


少年は満足そうに屋上から去って行った。


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