10年目の告白
告白
「プルルルル、プルルルル」
インターホンの音で目が覚めた。
「もう時間~?翔との時はあっという間だよ」
「え????」
隣にはメグ・・・ここは?
10年ぶりに見たソープランドの部屋・・・
「翔何びっくりした顔してるの~夢でも見てた?」
夢?いや違うよな。俺は確かに10年間別の世界で生きてきた。めぐに出会えて気持ちを伝えられたから戻ってきたんだな。

「あ~あ、翔が独身の時に会いたかったなあ」メグが言った。
「いいや。今会えたからこうして過ごせるんだよ。俺たちは会うべき時に会った。独身の時に会ってもこんなに仲良くなってないよ」
俺は笑いながら答えた。
「そうかな~」
「うん。でもこういう会い方をしたけど、いやこういう会い方をしたからこれからもずっと仲良くできるよ。俺はずっとめぐに会えるのを待ってたから。だからこれからもずっとめぐのそばにいる。めぐの支えになれるように頑張る。」
「なに言ってんの~そばにいられないじゃん(笑)」
「だから精神的にそばにいる。俺は10年間めぐを想ってたんだもん。これからもずっとめぐのことを想いながら生きていくよ」
きょとんとしてるメグを抱きしめながら俺はつぶやいた。
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