マイティガード
「…………ッ……!!!」
その直後。
パーシバルの目の前で、
オドワイヤーがうめき声と共に床に倒れ伏した。
彼の左胸からは、銃弾に撃ち抜かれたことによって真っ赤な血が溢れ出ている。
色鮮やかで、錆びた鉄のにおいを発する大量の血液が。
パーシバルは一瞬反応が遅れた。
あまりに唐突なことだったから。
「……っ、…誰だッ!!!」
間髪入れず、銃弾の飛んできた正確な方角に目を向ける。
獣並の視力を誇るパーシバルの目が捉えたのは、
「………ッ!!」
狙撃銃を構え、ジャンパーのフードを目深に被って顔を隠す、奇妙な人物の姿だった。