マイティガード



「…っ?」



思わず目を疑う。

来客はアネリでもパーシバルでもなかった。


スカート丈が長いメイド服を着て、髪をシニヨンに纏めた、無表情の女性。


「お初にお目にかかります。
私はウォーロック家に仕えております、使用人のバネッサと申します。」


使用人の一人であるバネッサが、いつもの淡々とした口調で自己紹介をしながら、そこに凛と立っていた。



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