キミの隣で想うコト
「あっ!」

「どしたの?」
千明が見ている方向に私も視線を移す。

「あ、知哉だ…」

ついでに周りに女の子も。



あらぁ…千明ショック受けてるし。

「なんか人数多いね。」

「え?」

「知哉たち。いつもより人数沢山。」

「…うん。」

「あれは、同じ学科の皆かな~。」

「かなぁ。」

「あっ、駿たちもいるんじゃん。」


7、8人かな。
確かに女の子も一緒だけど、同じ学科のメンバーだろう。

「しゅんー!」
私は恥ずかしげもなく呼んでみる。


だけど…全然気づかない。


「ちょっと杏奈っ。声大きいよっ!」
周りに人が沢山いることもあり、千明は恥ずかしいという様子だ。

「えっだってぇ…。駿いるから呼んでみたんだけど。アイツ気付かないでやんの。」

「遠いんだから仕方ないでしょ。」

「こっち来ないかなぁー。」

「食べ終われば来るんじゃない?うちら入口に近いんだし。」

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