・+◇【短編】White love letter
―‥辺りの景色はだんだん真っ暗になってきて、星が出てきていました。





「わぁ-‥星が大きく見える!!手を伸ばせば届きそう‥」




『綺麗だな‥こんなにちゃんと夜空見たの、久しぶりだ』


あなたと私は草の上に仰向けになりました。




「星ってこんなに綺麗なんだね‥」




『ねぇ小春、
春の夜空に輝く星の事を、なんて言うか知ってる?』






「知らない。何て言うの?」





『そのまんま(笑)春星って言うんだ。

春星はね、夏の星のような熱っぽさや、冬の星のような鋭さはないんだけど、暖かくて洗われたような美しさを持ってるって言われてるんだ。

俺は春星がすごく好き。』









.
< 37 / 88 >

この作品をシェア

pagetop