・+◇【短編】White love letter
私は泣いているあなたの左手を握りました。
すると、あなたはさっき最後に太陽にかざした石をまだ持っていました
「ねえ、葉月。この石、湖の中に戻してこようか?」
叶わなかった願いの象徴のような石を見たくなくて、私はそう言いました。
『うん。』
私は石を持って、立ち上がりました。
そして右手に石を持ちながら、
湖に向かって
石を放り投げようと
空に右手をかざしました。
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