Run☆Love

1歩、近づいた


あれから数か月たって

また中高混合の大会の日がやってきた。


この日、あたしは少しだけ浮かれていた。

もしかすると、また会えるかもしれない。

そんな淡い期待をしていた。

――――――でも

結局、見ることも、会うこともなかった。


『会ったとしても、忘れられてるよね…』


そんなことを考えながら、

帰るために駐輪所へ向かっていた。


自転車の鍵を探した…けど…ない!?



あたしはあわててもどっていった。


『どこにわすれたの!?すたんど?』


かんがえながら走ったせいで…


ドンッ


また何かにぶつかった。


それは…


彼だった。


この前もぶつかって、

走る姿がすごく輝いている…


その彼だった。





胸が高鳴った。
< 10 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop