母が倒れて
店を出て自転車に乗ろうとした時に友達に肩を抱かれ

『大丈夫？あひるの母さんなんだから大丈夫だよ！』

そう言われた瞬間涙が出てきた

店を出た時、自分ではしっかりと歩いてるつもりだったけれどフラついていたと友達が言っていたから動揺していたけれど自覚がなかったんだと思う


自転車をこぎながら家に向かう途中、大丈夫かと問われるごとに涙が出た

不安なのか怖いのかもよくわからないしまだ現実味を感じきれず何故か次から次へと涙が出てきた


家に着きベッドに入ると『お母さん、お母さんが死んだらどうしよう』と号泣している私を心配して泊まってくれた友人達が抱き締めらて慰めてくれた


電車が無くすぐに帰れないとわかり不安が押し寄せてきた


私が帰らない間に状態が悪化してしまうんじゃないか


そればかり考えていた

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表紙・目次

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