俺とお前の好きの気持ち
思い切って告ってみよっかな。奈緒美はそんな自信がついてきた。《あのさー今好きな人いないんだよねそれなら付き合って下さい》奈緒美はこのメールを送るのにすごく迷った。迷って迷って10分くらい送信という小さな一つのボタンが押せなかった…。15分後奈緒美はようやく決心した。ポチッ。‐送信しました‐この言葉が画面に映ったとき奈緒美はもう不安と期待という感情でいっぱいになった。それからメールがしばらく返って来なかった。『無理か…。そうだよね。あんな人が奈緒美のことなんて…。』もう諦めた。「奈緒美ーご飯よー。」お母さんが下からいつもはめったに出さない大声でいった。「はーぃ。」奈緒美は元気ない弱い声で言った。しぶしぶながら階段を降りて行きテーブルを見るといつもはみない豪華な料理がずらーっと並んでいる。「今日は初の学校だったでしょ。お母さん頑張ったのよ!」お母さんは笑顔で言う。
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