好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕
「今度の彼氏…淳くんとはうまくいきそうね」

「…どうなるか、わかんないよ」

「パパがもうじき日本に帰ってくるから、淳くんを紹介しないとね」

その言葉に私はブーツを履く手を止めた。


ママの馬鹿に陽気な態度で気づくべきだった。


パパが帰ってくる…


最近落ちている成績をパパが知ってしまったら…いや、絶対にばれる。

考えただけでも恐ろしい。

そして、私の

こんな気持ちがばれてしまったら……


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