好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕
光は家の近くまで送ると言ったが、私は丁重にお断りした。

盲目の人の横にどうやっていればいいか分からないし


とにかく一人になりたかった。



それでも光は、バスが来るまで一緒に待つと言い出した。


私はもう話し掛ける余裕もなく、ずっと下を向いていた。



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