花とキミ*春・夏
*花菜side
『これから‥百合ヶ丘学園、
体育祭を始めます。』
紫陽花に雨の粒が光る‥
梅雨には珍しい晴れの日に
体育祭が始まった。
「はぁ〜」
やっぱり、気分は乗らない。
「花菜、ため息つかないの!!」
「璃菜ぁ〜」
長い髪をポニーテールにして
ハチマキを結んだ璃菜を見上げた。
「もう、ハチマキ結んでないの?!
結んであげるから、貸して?」
はい。とハチマキを手渡すと
手際よく結んでくれた。
「璃菜が髪あげてるの
久しぶりに見た。」
「そう?まぁ、暑いからね‥」
「スゴい似合ってるよ〜♪」
「ありがと‥
あ、海谷何に出るんだっけ?」