涙龍
「いいから!!…頼む、けじめなんだ」
葵くんが怒鳴るなんて思わなかった
それはほかの人も同じみたいで、辺りに静けさが漂う
息を殺して、相手もあたしたちをみてる
「じゃあ、知っててあたしを追いかけたの…?」
あたしは震える声で聞いた
どうか、頷かないで
「もうすぐで千歳たち来るから」
「ちゃんと答えて…お願いだから」
「…ごめん」
謝るってことはそういうことか
彼は最初から、あたしを追いかけてきたわけじゃなかった
嬉しくなったあたしは、バカみたいだ