みっくすじゅーす
「だあぁあっ!離れろ変態!!!」

涼がガバっと俺と潤を離した。


「男の嫉妬は見苦しいぞ?」


すいません。一発殴ってもいいですか?


「潤、いつまで油売ってんの。」



いきなり、聞きなれた声がした。



「あら、隼くんじゃーん。なに?説教?」


二人並ぶと、なんか、悲しくなってくる。



なんでそんなに顔が整ってんだよくそっ!


ていうか、本当に双子なんだな。


顔のパーツは一緒なのに、髪とかが違うだけでこんなに違うんだーとなぜだが関心してしまう。



「なに?唯ちゃん。俺に惚れた?」


いきなり、目の前に潤のドアップ。



「は?自意識過剰すぎるんじゃない?てか、唯ちゃんってやめてくんない?俺、一応男・・・・なんだから。」


がっ!と、いきなり手首を捕まれ、壁に押し付けられた。


「いった・・・。」



あまりの痛さに、俺は顔をゆがめた。


「強気なのもいいけど、あんまり俺にそういう言い方すると、何するかわかんないよ?」



え、エロい。ちゃ、チャラい・・・。


なんだこの生き物。


ぎりっ、と手首を掴む手の力が強まる。



「気をつけてね。」




唇に柔らかいものが触れた。


「・・・。」


「あれ?もしかして初めて?」


「なっ!?」

「潤・・・・ッ!」



俺は




思いっきり



言った




「っんの!!!ホモ野郎がぁああっ!」





・・・あ、俺男じゃないからホモじゃないんだ。






ていうか、俺の周りにはホモばかりいる気がするのは気のせいか・・・・?

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