夫婦ごっこ
「あら シゲちゃん ちょうどいいとこに…
月曜からお昼きてくれる大浦 紅波さん。」


「お~~やっと決まったか。
三か月は仕事やめないでくれよ。」


「あ…はい。」


  誰だろ…この若作りなじいさん…

「シゲちゃんはこことライブハウスのオーナーで私の
ダーリンなのよ。」


「あ…そうなんですか!!
大浦と申します。よろしくお願いします。」


「ベイビーは…いくつなんだ?」

シゲちゃんというオーナーが私の履歴書を覗き込む。


「おい…19歳って…もう人妻なのかい!?」

「高校卒業して札幌にお嫁に来たんだって。」

「したらうちの孫と同じ年か?」

「だわね~~。」


オーナーは口笛を吹いた。


「妊娠してないか?」

「あ・・・・大丈夫です。」

  永遠に・・・・・それは無

「いいじゃない ダメになったらまた募集したら。
とにかく私は誰か早く手伝ってほしいんだから。
ただやめる時は一カ月前には言ってね。
そうしてくれたらいつ赤ちゃんできてもいいから。」

おばあさんはニッコリ笑った。

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