夫婦ごっこ
約束通り仕事をしない恒くんも私の横で 横になった。


「風邪ひくよ。」

私が言うと恒くんが私の布団に入ってきた。


  ドッキン…心臓が痛い

「俺も昼寝しよ。紅波もメシまで寝ればいいよ。」

「うん……。」


  寝れるわけないじゃん……
  恒くんをこんなに近くに感じてる…。

「紅波…ごめんな。
おまえ ここにきて後悔してるよな。」

アップの恒くんが私を覗き込んだ。


あまりに突然の質問に答えに困った。

「あの時は俺さ…一人がどうしてもイヤだったから
今思うとひどいことしたんじゃないかって。
紅波の居場所がないのにつけこんで…紅波の
人生を変えちゃったよな。
もしかしたらあのままあそこで頑張ってたらさ
本当の恋をして…そいつと一緒に人生歩いていくんだった
かもしれなかったのに…って…
俺 自分のことばっか考えて……。」


  恋してるよ…。生れて初めて人を好きになったよ。


「急にどうしてそんなこと言うの?」

  私が邪魔になった?


そう聞きたかった……。
< 142 / 346 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop