【完】キミがいた夏〜Four years later〜
引っ込めようとした瞬間、瞳の端にいつか目にした、見覚えのある物を捉えてドアノブを掴んでいた手に力を込めた
『このカバン、ポーチもお揃いになってるんだよ』
あれは…確か…
美鈴に会いに行って、近くのカフェでお喋りした時に…
バタン──……‥‥
バタバタ───………!!
考えが結論に至る前に、体が勝手に動いていた
荒々しく開いたドアに体をねじ込んで、リビングまで祈るような気持ちで足を踏み入れる
「…っ…」
どうしてこんな時ばかり予感は当たるのだろう
まだ違う女の人を連れ込んでいた方がマシだった
彼女では
私に勝ち目はないのだから…
「…みす…ず…」
目の前のリビングには見つめ合う、渚と美鈴の姿があった